プログラミングを行う中でいくつもの課題がでてきます。
システム内の話であれば、プログラマーとして解決できるかもしれません。
ただ、課題が大きくなると、プログラマーだけでは解決できない事も存在します。
そんな場合は、そのシステムを扱うもっと上流のメンバー(システムエンジニアやPL・PM、また時には顧客など)に改善案などの話をしなければいけません。
相手にどのような方法で提案をすることで、改善案に同意してもらえるのでしょうか。
今回は提案に含めるべきポイントについてお話をしていきます。
この記事を読んでいただけると、提案に必要な要素が理解できるはずです。
そしてより相手に納得してもらう提案書を作ることができるようになるでしょう。
提案の経緯
プログラマーが提案をする際、まず始めに相手に伝えないといけないことは提案の経緯です。
提案の冒頭で「 A から B に変えたい」という、プログラマーの要望から始めると相手としては状況がわかりません。
- なぜ、そのような要望が出たのか。
- 何が原因でそのような話になったのか。
相手はこちらの検討の内容は知らない場合が多いです。
その為、これまでの経緯をまとめてお話する必要があります。
以下のようなイメージです。
- 現状、システムがどういう課題を抱えている。
- そして、将来を見据えどのように進めるべきか。
それを検討して、その上で A から B に変えるという提案をしたい。
これを冒頭に入れる事で相手は、提案の背景を理解して、その提案に対して、より良い判断が行えるようになります。
提案を行おうとした原因や検討内容などをとりまとめて先に提示する。
数値的な提案
次に実際に提案したい内容を伝えます。
システムの改善内容なのか、新規機能開発なのか、もしくは撤去や削除なのか。
そして、一番肝になるポイントが数字的な提案です。
この提案を実施した際に、その前後で何がどのように変化するかを数字で示すものです。
向上する数値だけではなくて、コストも含めて示すことがポイントになります。
例えばデータベースの処理が遅いことについて改善を行いたいと考えている場合、
このデータベースの処理速度の改善を行う前と、行った後で速度の変化があるという事を数字で示します。
ただ、提案する相手によってはその処理速度ではなくて、そのサイトの売上がどのくらいになるかを気にするかもしれません。
従って、ここは相手が気にする数字を提示しましょう。
そしてその改善にかかる作業量を伝え、結果的に相手に対して数字で利益になることを示すのがポイントになります。
提案内容実施前後の数値、またコストの数値を合わせ、相手の利益になることを示す。
提案の将来性
そして最後に、その提案を実施した後、その効力がどのように継続できるかについてを表します。
ここも数字で表せるととてもに良いです。
一時的な利益を上げられる提案であっても、数ヶ月後にはマイナスになるようでは意味がありません。
したがって、将来を見据えて問題がないですよ。ということを含めた提案内容としておかなければならないからです。
この提案を実施することで、半年後や1年後どういう姿になっているか、というものをしっかりとシュミレーションした形を提示できれば良いです。
提案内容実施後の将来性についても、問題がないことを数値で示すこと。
まとめ
今回はプログラマーがシステム的な提案を行う際のポイントについて解説してきました。
内容としては以下でした。
プログラマーやエンジニアがシステムがわからない人へ提案をする場面は多くあります。
その際にどのようなポイントで相手に対して説明をして、相手に納得してもらえるか。ということが重要になっていきます。
ただ、どうしても提案だけでは、システムを100%理解してもらうことはできません。
したがってその提案内容の効果というものを、分かりやすくポイントを押さえ解説する必要があるのです。
今回お話したように、数値として提示すれば提案としては上手くいくことでしょう。
以上です。
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