「ローコード開発」とはプログラミングをほとんど行わずにアプリケーションを開発していくという手法になります。
海外ではこの「ローコード開発」が一般化してきており Google や Amazon なども参戦しローコードでのシステム開発に取り組んでいます。
プログラミング学習をしている方、プログラマーの方にとっても全く関係のない知識というわけではありません。
そのため、ローコード開発というのがどのようなものかについて、この記事を参考にして頂ければと思います。
それでは以下の内容にてお話ししていきます。
ローコード開発とは
「ローコード開発」とはプログラミング言語を記述しなくとも、GUI(グラフィカルユーザインタフェース)操作にてシステムの開発が可能な手法となります。
このGUIを使い直感的にシステムを作ることができるため、プログラミングの知識がない人でも、パズルを組み合わせるような形で、アプリケーションを作成していくことができます。
例えば、データベースへの接続のコードを書かなくとも、必要なSQLの書かなくとも、データベースから必要な情報を取り出すことができます。
また、ローコード開発を行うためには専用のプラットフォームが存在します。
このプラットフォームも多く作成されており、現在ではクラウド型で提供されるプラットフォームもあります。
プログラムコードを書かずに、システム開発するというコンセプト。
コレ自体は何十年も前から存在していました。
ただ、これから先エンジニア不足ということが懸念されています。
そのため、エンジニアの人材を確保することの難しさがあります。
それに対しての良い開発手法として、期待されているのが、ローコード開発を利用したシステム開発となります。
とはいえ、このローコード開発は、100%プログラミング無しに開発をできるというわけはありません。
ローコード開発のプラットフォームにて提供されている機能であれば、プログラミングなしに開発をすすめる事はできるのですが、それ以外の機能については、やはりプログラマによってプログラミングをしなければなりません。
ローコード開発のメリット
ローコード開発を行う上でのメリットとしては、プログラマーの経験が少ないエンジニアでも開発が行えるということになります。
したがって、前項でも記載したとおり、エンジニア不足、エンジニアの人材確保という課題に対してとても効果がある開発方法になります。
また、もう1点大きなメリットとしては、通常の開発と比べていくつかの開発手順を省略できます。
したがって通常に開発を進めるよりも、短期間での開発が可能です。
その上、プログラミング量が少ないため、バグも少なくなる傾向があります。
それだけコストもかからず進めることができるということです。
ローコード開発のデメリット
ローコード開発でのプラットフォームを使用することで、ローコード開発を進めていきますが、プラットフォームに開発が依存するため、それにより作成物が制限されてしまいます。
そのため、自由に柔軟なシステムを開発していく、また独自性のあるシステムを開発するなどには向いていません。
もう1つのデメリットとしては、ローコード開発のプラットフォームに依存してしまうことから、プラットフォームによっては、中身がブラックボックス化しているということです。
そのため、プラットフォーム内の処理による問題に対応しにくかったり、またセキュリティ対策がどこまで行われているかなどが不透明だったりします。
ローコード開発とノーコード開発の違い
ローコード開発と似たような開発手法で、ノーコード開発というものがあります。
ノーコード開発については、完全にプログラミング無しでアプリケーションを作成できる開発手法となります。
したがってプログラマーがいなくとも開発は可能なのですが、完全にプラットフォーム依存となるため、ローコード開発以上にできることが制限されてしまいます。
ノーコードについては以下の記事にまとめていますので、参考までに。
まとめ
ローコード開発について解説をしてきました。
内容としては以下でしたね。
冒頭でもお話した通り、アメリカのIT企業がローコード開発に関して大きな力をかけ始めています。
日本でも近い将来その波はくるでしょう。
今後、ローコード開発だけではなくて、ノーコード開発についても多く利用されるようになり、プログラマーでなくとも、アプリケーション開発が行える時代がやってくるでしょう。
ただ、エンジニアがどんどん失業していくかというわけではありません。
ローコード開発とは、そもそもエンジニア不足からその開発手法が注目されているからです。
その中で、ノーコード開発やローコード開発について、エンジニアの立場として、それぞれの長所と短所を理解し、最適なシステム開発が可能になれば、ローコード開発やノーコード開発が主流となった時代においても、1歩進んだエンジニアとして活躍できることは間違いないでしょう。
以上です。
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