【知識】今後主流となる開発手法「ノーコード開発(No Code)」についてわかりやすく解説

情報と知識

ノーコード(No Code)という開発のやり方をご存知でしょうか。

最近ではこのノーコード開発がよくニュースなどで騒がれ始めています。

海外の大手IT企業はノーコード開発に対して既に大きな取り組みとして進めています。

この記事においては、エンジニアの知識がなくとも分かりやすく解説をしていきます。

今回はこのノーコード開発については以下の観点にてお話をしていきます。

「ノーコード開発」とは何か

ノーコード開発とはプログラミングを行わずに Web アプリやスマートフォンアプリを開発することを言います。

ノーコードでない開発では、Webアプリなどのシステム開発には、プログラマーがプログラミングを行うことが必要です。

ノーコード開発を利用することによって、このプログラミングが不要となるのです。

ノーコード開発には専用のツールがいくつかあります。

有名なものとしては以下です。

これらのノーコード専用のツールを利用することでアプリケーションやソフトウェアを開発することができます。

ノーコード開発の専用ツールではGUI(グラフィカルインターフェース)を利用することで、直感的にパズルのような感覚で、プログラミングを利用せずに開発を進めることができます。

また、ノーコード開発に近い考え方の開発でローコード開発というものも存在します。

こちらは一部プログラミングを利用した開発手法となります。

(ノーコード開発はプログラミングの利用は一切無し)

ローコード開発の詳しい内容と、ノーコード開発との違いについては、以下の記事にてまとめていますので参考までにお願いします。

このノーコード開発という考え方は、最近になりまた盛り上がってきています。

ただ、もともと何十年も前から存在はしている考え方となります。

では、どうして、また最近流行り始めたかのでしょうか。

最近「ノーコード開発」が盛り上がりつつある理由

2020年に入り Google がノーコード開発のプラットフォームAppSheetを買収しました。

また、 Amazon がノーコード開発ツールの Amazon Honeycodeを公開しました。

このように現在IT業界を牽引する世界的大企業を筆頭に海外ではノーコード開発に関する動きが進められています。

今後、世界的にエンジニア不足が懸念される中、開発コストや開発スピードを向上させるためには、ノーコード開発に対して、各企業は大きな力を入れつつあります。

日本においても、将来的なエンジニア不足という大きな課題を抱えている中、またITについては海外IT企業(GoogleやAmazon等)の影響を大きく受ける為、数年後には必ずノーコード開発の波が来るでしょう。

既に現段階でも、日本でもいくつかのアプリケーションはノーコード開発され公開されています。

そして今後この動きは加速していく為、ノーコード開発の学習関連や、企業での取り組みなど増加していくと考えられます。

ノーコード開発を行える人材が必要とされるでしょう。

「ノーコード開発」の手法を学ぶべきか

これからノーコード開発に対して、我々はどのように向き合えば良いのでしょうか。

既にエンジニア・プログラマーをされている方。

この方達は、ノーコード開発に大きく舵をきるわけではなくて、このままプログラミング技術に対してのレベルアップをやめる事はしなくてもいいと考えています。

なぜならば、プログラミング技術の考え方がノーコード開発の時代が来たからといって消えてなくなるわけではありません。

まだ今後も長年必要とされる技術になります。

ただノーコード開発という手法を知っておく、扱えるレベルにはしておいたほうが良いです。

開発の目的により、これまでのプログラミングでの開発、それともノーコード開発、またはローコード開発の中から最善な方法を選択するという事が考えられます。

その際に全ての手法を知ってることはとても大きな力にはなるでしょう。

その為、今のプログラミング技術向上はメインで実施、サブで学習程度にノーコードを見ておくのが良いかと思います。

では、これからサービスを作りたい、プログラミングを学びたいと考えている方。

サービスを直ぐに立ち上げたい(サービスが作ることが目的)の方であれば、ノーコードはおすすめです。

プログラミング技術を身につけることは手段であって目的ではないからですね。

より最速でコスト少なくサービス立ち上げが実現できるノーコード開発を勉強して行くべきだと考えています。

では、プログラミングの勉強をしてエンジニアになりたい方。

今後大きなノーコードの波はやってきますが、今はプログラミングの勉強をしておいた方が良いでしょう。

理由としては、3ヶ月後か半年後にプログラマーとして就職をしたい。

などということであれば、ノーコードでの就職口はまだあまりありません。

それよりもプログラマーとしての就職口の方が膨大にあるため、エンジニアになりたいのであれば今はまだプログラミングの勉強をするべきです。

そしてこのプログラミングの考え方というものは、ノーコード開発が主流になっても必要とされるものですので、無駄になることはないからです。

まとめ

ノーコード開発についてお話してきました。

内容は以下でした。

  • 「ノーコード開発」とは何か
  • 最近「ノーコード開発」が盛り上がりつつある理由
  • 「ノーコード開発」の手法を学ぶべきか

これまでシステム開発というものはプログラミングを中心に行われてきました。

ただこのノーコード開発やローコード開発が盛り上がってくることでシステム開発全体が代わりつつあります。

もちろん、まだまだノーコード開発やローコード開発にはプログラミングでの開発ほどの柔軟性はないのですが、それも今後徐々に差はなくなってくるでしょう。

それまでの間、お互いの開発手法のより良いところを上手く活用しながらシステム開発を進める事が望まれてきます。

あるアプリケーションを作る際に、スピード感を求められるのか、システムへの柔軟性を求められるのか。

作ろうとしているシステムが求める内容により、どの開発手法を選択するかを見極めていく必要がでてくるでしょう。

そして日々進化するノーコード開発の状況を見つつ、その見極めの調整をしていくことが必要になってくると考えています。

以上です。